Tです、
テレビって好きですか?
私は嫌いです。
世界最大級の洗脳器具=テレビ
だと思っています。
いくら見ても無料という
のがまずはポイントです。
慈善事業ではないのですから、
どんな企業でもお金は必要です。
つまりテレビというのは視聴者
からではなく企業から宣伝費を
もらい番組を作ります。
コマーシャルを中心に構成しますから、
それを見ているだけで
あれもこれも欲しくなります。
我々の夢は「テレビ」に映し出される
理想の世界の実現と刷り込まれるのです。
そしてそれを入手するのは、
クレジットカードやギャンブル、
がオススメですよと暗喩されます。
努力なしで一瞬で手に入る(可能性は
否定できない)と洗脳されます。
よく考えれば、
ドラゴンボールで孫悟空は、
たったの30分で…
かめはめ波が打てるようになり、
30分で界王拳をマスターし、
30分でチチと結婚し、悟飯を
生みました。
でもこれって不自然です。
私はこの1年間、
腕の筋肉を鍛えていますが、
かめはめ波が撃てるどころか
0.9cmしか腕回りは太くなりません。
テレビの世界は全てフィクションの
おとぎ話の空想の世界なのです。
でもドキュメンタリーの
リアルな現実の世界に見えます。
幼少期からテレビに慣れきった
現代人はなぜか苦労なく、努力を
すっ飛ばして自分は成功できると
錯覚してしまうのです。
こうした感覚が現代人の
頭を狂わせているのです。
こうした事態に警告を促し、
真の達人の道、マスタリー
について書かれた良書があります。
それが、
ジョージ・レナード著
『達人のサイエンス-真の自己成長のために』
(平成6年、中田康憲訳、日本教文社)
今日はこの本をレビュー、
書評したいと思います。
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何事も焦って急ぐと失敗します。
お腹が空き過ぎていると、
コンビニの冷えた弁当を温めもせず
に2分半で平らげてしまいます。
が、食べ終わった後「イテテ」
とお腹をさすることになります。
味わいもせず添加物たっぷりの
弁当を食べたことに後悔し、
胃腸は急激な負担に大騒ぎです
から、しばらく横にならなければ、
仕事は再開できません。
その後、一日中頭がぼーっとします。
食べ合わせを守り、よく噛んで
ゆっくり食べなければ、
体にとても悪いです。
異性関係は焦ると痛すぎます。
バーで出会ってその日のうちに
ホテルに連れ込める女性は、
十中八九、その道のプロです。
順調に進みすぎるとなぜか
焦って急いでしまいます。
触っただけでドピュっと出れば
かなりみっともないです。
が、
相手はその道のプロです。
優しく受け入れてくれるでしょう。
ただ、一瞬の快楽と引き換えに、
徐々に身の回りの金品がなくなり、
骨の髄まで価値を吸い取られます。
プロの美人局でなければ
たいてい精神が不安定な女性です。
彼氏が欲しくてしょうがない
心に闇を抱えた女性かもしれませんし、
彼氏の浮気に裏切られ男性に
復讐を考えてる女性かもしれません。
ストーカーのようにつきまとわれれば
こちらの頭が狂いかねません。
時間をかけてデートして
ゆっくりベッドインの方が、
愛情はしっかりと育ちます。
最悪なのは経済面です。
実力もないまま
お金を手にしたら悲惨です。
財布を一度でも拾うと、
道中を下を向いて歩く癖ができます。
前から歩いてきたヤ○ザと
ぶつかれば慰謝料は高いです。
ホームランボールが飛んできても
気づかないから頭を強打します。
結局、その入院費は高くつきます。
濡れ手に粟、一攫千金に
憧れる人が多いですが、
宝くじに当たった人の
末路を詳しく調べてください。
一瞬で、簡単に、楽チンに、
お金が入ってきたら確実に
一生は破滅するのです。
生き急ぐとすってんころりと
お陀仏の昇天の可能性だってあるのです。
でも焦ると失敗します。
『達人のサイエンス-真の自己成長のために』
はそのメカニズムを丁寧に
論理的に解説してくれています。
本書の原題は「MASTERY」
1991年にアメリカ出版され、
日本では平成1994年に
初版が出版された古い本ですが、
学ぶところがたくさんあるのです。
その当時の著者のアメリカ社会の
危惧も「インスタント病」でした。
マスコミを中心とした
消費者主義経済の警告です。
最高の人生はこれを買えば
手に入るよと宣伝しますが、
実際にはなぜか満足できません。
こうしたテレビの幻想に
惑わされているうちに、
一瞬で、全く動く事なく、
簡単すぎる方法で夢を叶える…
これが人生の答えだと思うのです。
合法でも違法でも良いから
「奇跡の特効薬」を人は望みます。
経済面ではギャンブルや
宝くじに頼り億万長者になろうとし、
ダイエットや医療では
薬1つで体重を落とそうとし、
健康を保とうとしてしまいます。
医療は「応急処置」がスローガンとなり、
手術や投薬をするだけで、医者は
患者の顔すら見なくなっています。
努力をせずにすぐ成功と満足を
得ようという風潮の礼賛によって、
混乱が起こし、かえって多くの
アメリカ人を経済的苦境に
長引かせている
このままでは危険だと
ジョージ・レナードさんは
警告を発しています。
…が、それから20年ほど経った、
今の日本と照らし合わせてみると、
ますます酷くなっている気がします。
インスタント病は末期ガンのように
確実に全身に転移しているようです。
夢を叶えるためには、
じっくりと正しい事を
長い間やり続けるのです。
訓練なしに成果を上げることは
不可能なのです。
ジョージ・レナードさんは
手っ取り早く安直な成果を
求める世間の声に対する
王道的な本質的な道を
「マスタリー(達人の道)」
として定義し解説しています。
なぜ物事が長期的に続かないのか?
プラトーという概念を解説し、
「ダブラー」「オブセッシブ」「ハッカー」
学習タイプを分け、
達人に至る必要な要素として
5つのキーを提示しています。
「指導(先生)」
「練習と実践」
「自己を明け渡す」
「思いの力(イメージ力)」
「限界でのプレイ」
…
さらに、
決めたことがなぜできないか?
人間の遺伝的に組み込まれた
システムにスポットライトを当て、
「変化とホメオスタシスへの対処」
として、
・ホメオスタシスの活動に気づく
・変化の抵抗する自分の調整
・サポート体制を作る
・規則的に練習する
・生涯、学び続ける
という方法論を提示、
人間に備わる膨大な心の
エネルギーを無駄遣いせず、
マスタリー的な生き方に
専念するための方法論として、
「マスタリーのエネルギーを得る方法」
・肉体の健康を維持する
・マイナス要素を知った上での積極思考
・努めてありのままを話す
・素直であれ
・優先順位を決める
・公言しそして実行する
・マスタリーの道を歩み続ける
さらに長いマスタリーの旅路で
出くわすかもしれない失敗要素を
「マスタリーの道での落とし穴」
・生活上の葛藤
・せっかち型の目的思考
・よくない指導
・競争のない状態
・過度の競争
・怠惰
・怪我
・薬物
・賞やメダル
・虚栄心
・くそ真面目
・一貫性がない
・完全主義
…
とステップバイステップで
詳しく紹介されているのです。
理論上は確かにこれで達人への
道は間違いないことでしょう。
あなたには夢ってありますか?
私はたくさんあります。
ミシュランの星が付きレストランを
たらふく食べ回りたいですし、
ふかふか椅子のビジネスクラスで
グッスリ眠って移動しながら
世界中を旅行して見たいですし、
5つ星の高級ホテルに泊まり、
日替わりで異なる愛人と共に
手を繋ぎながら夜景を見たいです。
20万円くらいするブランド品を
お菓子を買うように買ってみたいです。
ポルシェを白、黒、シルバー、
黄色、と各色ガレージに揃え、
その日の気分に合わせて
乗り換えてドライブしたいです。
あれもこれもヤリたいです。
でも、
それをどう叶えるか?
って人はあまり深く考えません。
むしろ普通の人はできるだけ
「早く」「簡単に」「楽チン」に
叶うと良いな〜としか思わないものです。
でも…
これに大きな罠があります。
焦って急ぐと何も手に入れられません。
逆に長期的アプローチでじっくり
ゆっくり確実にやれば全て手に入ります。
ジョージ・レナードさんの
「達人のサイエンス-真の自己成長のために」
一言でいって素晴らしい本です。
そのアプローチを深く論じた
とても役に立つ本です。
が、
欠点は少し難しく複雑に考え
すぎている事かもしれません。
マスタリー(達人の域)に達する
ためには長く続けることが必要ですが、
長く続けるために複雑に
考えすぎれば、逆に一歩も足が前に
進まないというジレンマがあります。
一方で、
私が現在入学している、
X-Jr.コピーライター養成スクール
講師の仙人さんの教えはシンプルです。
最新の夢の叶え方を学んでいます。
コピーライティング起業で
年収を着実に増やしていき、
ビジネスで成功して、
ダイナミックに夢を叶える方法です。
実際に仙人さんは毎年のように
次々確実に夢を実現しています。
レナードさん理論のように、
プラトーとか、ダブラーとか、
オブセッシブとか、ハッカーとか、
ややこしく考える必要はない気がします。
もっとシンプルに、
嫌な事はやめる。
好きな事は続ける。
で良いような気がします。
…
また仙人さんの授業では、
お金持ちになるため「何を続けて」
「何を一刻も早く辞めるべきか?」
具体的に言ってくれるのでありがたいです。
本書の例に従って、テニスやゴルフ
合気道などスポーツのマスタリーになる…
というのも問題です。
本書では抽象的に上達への
道筋は示してくれていますが、
「何を」上達すべきかまでは
具体的に教えてはくれません。
著者のジョージ・レナードさんは
ご自身の合気道の経験から、
武道の道を極めようとした
マスターの言葉を引用しています。
例えば以下のようなものです。
…
日本の偉大な剣術師範
山岡鉄舟は以下のように書いている。
「現存するものだけを見て、
それをすべてと思ってはならぬ。
それらをはるかに凌ぐ、
優れた教え方が存在する。
剣の道とはそれほど深遠なものなのだ。」
…
「あなたはもう黒帯持ってるのに
なぜまだ合気道のクラスに通ってるの?」
と妻のアニーが尋ねるが、
黒帯とは永遠に続く道の
ワンステップに過ぎず、一生学び
続けていくためのライセンスに過ぎない、
と説明するのには骨が折れる。
…
空手の世界には、
「達人とは誰よりも、毎日五分
でも長く畳の上の入る者だ。」
でも長く畳の上の入る者だ。」
という言い伝えがある。
…
という話です。
まさに私たちに必要な
マインドセットです。
武道家のような「悟り」に近い
境地にたどり着くことは本当に
素晴らしいことだと思います。
でも…
私のような煩悩の塊のような人間は、
やはり道を極める途中で、
現ナマを使って気絶するほどの
快楽を味わいたいと思ってしまいます。
漫画「刃牙」の愚地独歩のように、
「どっから見ても、誰とやっても、
敗ける要素が一切見つからねぇ。
完成したんだよ、愚地流が・・・」
とカッコいいことが言えるように
なっても貧乏なままでは嫌です。
そういう意味では合気道や武道を
今からスタートすることは
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